■バッファロー DVM-DM16FBS (PX-716A) - 2004年12月9日更新 -

発売が当初の予定より遅れていたプレクスターの16倍速DVD±Rドライブ PX-716A ですが、「そろそろ販売開始か!?」 と思っていたころ、なぜかOEM品(バッファロー販売)の方が先に販売になりました。
海外ではすでに入手可能な状況にあったようですが、国内ではなかなか登場せず待ちくたびれていた & ちょうどそのころ915Pで新PCを組んで、「そろそろSATAで光学ドライブというのを試してみようか」 という気持ちになったということで、ほぼ衝動的に購入。 当初は純正品を買う予定でしたが・・・というか、純正品も買いますが。

今回も魅力的な機能が追加されているので、その辺を中心に試してみたいと思います。


基本的には純正品を買うことを推奨。
なぜかというと、バッファロー販売のはPlexTools Professional が付属していないからです。
PlexTools Professional がないとPX-716Aの性能を引き出すことができないので、要注意。
- 公式ページ -



付属のSATA変換基板
SATA変換についてはよく知らないので、検索してみました。
検索結果
どんなもんでしょうか?



製品ラベル
TLAは #0202
国内正式流通品はこれが初だと思いますが、最初から#0202というのは珍しいです。
それと、予想通り MADE IN CHINA でした。



★★★ 期間限定公開 ★★★
PX-716A の基板スキャン画像 約0.8MB New Window!
PX-712A の基板スキャン画像 約1MB New Window! (参考比較用)
メーカーによっては、12倍速ドライブと16倍速ドライブはあまり変わらなかったりしますが、
PX-716A と PX-712A は全然別物みたいです。
(メインチップは、PX-712A は LC897491 で、PX-716A は LC897492)




■SATAで焼きまくる予定が・・・

※SATAでの接続に関しては、掲示板にて多くのご指摘を頂きました。ありがとうございます。BIOSの設定を見直せば動くかもしれないとのことですが、すでにATAPI 接続してしまったので、SATA接続は(試すにしても)しばらく後になりそうです。


早速付属のSATA変換基板を取り付けてSATA接続し、PCを起動。
が!なぜかPCが正常起動できずに固まります。


最初PX-716Aを使う予定だったPC環境

マザーボード ASUS P5GD2 Pro (Intel 915P + ICH6R) BIOSは1007
OS WindowsXP Professional + SP2
CPU Pentium4 550 (3.4GHz) FSB800MHz
メモリ PC4300 DDR2 1GB 533MHz (512MBx2) ※JEDEC準拠バルク品
ビデオカード RADEON X600XT (256MB)
サウンド オンボードのものを使用
LAN オンボードのものを使用
FDD MITSUMI 2モード
SATA (1) Seagate ST3120026AS (120GB)
SATA (2) Maxtor 7Y250M0 (250GB)
SATA (3) PLEXTOR PX-716A (SATA変換)
SATA (4) Maxtor 7Y250M0 (250GB)
IDEマスター Pioneer DVR-A07-J
IDEスレーブ NEC ND-3500A
ITE 8212F IDE RAID コントローラ 1 マスター 日立LG GSA-4120B (日立版)
ITE 8212F IDE RAID コントローラ 1 スレーブ none
ITE 8212F IDE RAID コントローラ 2マスター none
ITE 8212F IDE RAID コントローラ 2 スレーブ none
キャプチャーボード ピクセラ PIX-MPTV/P4W
ディスプレイ ナナオ S170
ケース オウルテック OWL-612-SLT(SW)/430
付属電源430W (12V出力は29A)


どうもPlexToolsProfessional がドライブをスキャンしている段階でフリーズしているようで、スタートアップからPlexToolsをはずしたらPCは無事起動しましたが、PC起動後にPlexToolsを起動するとやはりフリーズします。
PlexToolsProfessional が使えないとPX-716Aの性能が引き出せないので、仕方なくSATAでの接続はあきらめました。


デバイスマネージャでの認識
(PlexToolsをスタートアップから外せば、とりあえずWindowsは正常起動可能)
SATA変換してますが、認識はPX-716Aのままです。


PlexTools以外にも不具合の起こるソフトはあるので、(うちでの環境の場合)
残念ながらSATA変換での使用はしばらくお預けになりそうです。


付属のSATA変換基板でSATA接続したときの各種ソフトの対応状況
ソフト 正常に使えるか?
nero 6.6.0.1 起動中にOSがフリーズ
Nero CD-DVD Speed 3.55 正常に起動可能 (書き込みも確認)
ONES 2.0.290 正常に起動可能 (書き込みは未確認)
RecordNow! 7.3 正常に起動可能 (書き込みも確認)
B's Recorder GPLD 7.24 正常に起動可能 (書き込みは未確認)
Exact Audio Copy V0.95 prebeta 5 起動中にOSがフリーズ
Nero Infotool 2.27 正常に起動可能

ただし、B's Recorder GOLD 7.54 では↓の画面で 「AUTOSTRATEGY」 を選択すると、OSがフリーズします。



その他気がついたことは、付属のAUTOSTRATEGY設定ツールが、SATA変換時は使えません。
これは後々困ることがあるかもしれないので、結構重要かも。(AUTOSTRATEGY有効にすることで、かえって焼き品質悪くなることあり)


付属のオートストラテジー設定ツール
デフォルトでは有効になってました。




■SATA変換でちょっとだけ検証

内蔵ATAPI で接続する前に、「速度的に16倍速でるか?」 ということで、ちょっとだけ試してみました。


太陽誘電 8倍速DVD+Rメディア使用時
SATA変換していますが、16倍速は余裕で出ています。
それはそうと、微妙にCAVじゃないグラフになりました。CAVというよりは、Z-CAV?(新語)



DVDINFOPro 3.47
Extra Info は結構最近でした。シリアルは 1490**

あとはSATA接続時のPlexToolsでのドライブ情報を取得したかったんですが、PlexToolsが起動できないのでどうしようもできず・・・









■仕方が無いので、通常のATAPI 接続で検証

環境は、

マザーボード intel D865PERLK(865PEチップセットインテル純正品)
OS Windows2000 Professional + SP4
CPU Celeron 2.6GHz(FSB400)
メモリ PC3200 BULK(SAMSUNG) 256MB × 2
ビデオカード RADEON 9500(64MB)
サウンドカード オンボードのものを使用
FDドライブ 不明
プライマリマスター Seagateの120GB(7200rpm) ST3120026A NTFS
プライマリスレーブ none
セカンダリマスター BenQ DW1600
セカンダリスレーブ PLEXTOR PX-716A
キャプチャーボード ピクセラ PIX-MPTV/P4W
USB2.0ドライブ(1) I-O DATA HDH-U160
USB2.0ドライブ(2) PLEXTOR PX-712U
ケース 無名のケース + 400Wクラス電源


結局、いつものところにATAPI 内蔵接続しました。
これなら動作に困ることはありません。




■ROM化について

パッケージには、1層、2層メディアともにROM化可能と書かれていて、実際そのとおりなのですが、デフォルト設定では2層DVD+RはROM化される設定になっているものの、1層のDVD+RメディアはROM化されない設定になっているので要注意です。

PlexToolsProfessional があればいいのですが、もし無い場合は Nero CD-DVD Speed あたりで設定しておきましょう。

Nero CD-DVD Speed でドライブが認識されないときは、デモ版でもいいので nero6 をインストールするか、neroのASPI(WNASPI32.DLL) を CDSpeed.exe のあるフォルダにおいてみるといいかもしれません。(neroのASPI は、nero6のインストールパッケージにも同梱されています)


Nero CD-DVD Speed 3.55 での PX-716A のROM化設定画面
非常にシンプルで分かりやすいです。この設定の場合、DVD+R、DVD+R DLともROM化されます。
(DVD+RWのROM化はどうやら無理っぽい)




■AUTOSTRATEGY作動時のドライブの動作 (ライティングソフトは Nero CD-DVD Speed 3.55 使用)

マニュアルにはっきり書かれていないのでよく分からないのですが、AUTOSTRATEGY データベースに登録されるメディアは少なく、今回試した限りでは太陽誘電8倍速メディア (TYG02) と謎IDの4倍速DVD-Rメディア(TMI001.2003)しかありませんでした。

DOS/V magazine 2005年1月号の説明を少し拝借させて頂きますが、 勝手に引用してしまいすいませんm(__)m


1. 書き込み前に、ファームウェアにメディアの情報があるか確認。
   ↓
2. メディア情報がある場合は、その情報を元にパワーキャリブレーションエリアに試し書きする。メディア情報が無い場合はAUTOSTRATEGYを必ず実行。
   ↓
3. 読み出した品質が適正出ない場合は、AUTOSTRATEGYを実行し、最適な記録設定を導き出す。
   ↓
4. 導き出したライトストラテジをドライブ内のフラッシュメモリに保存し、書き込み開始。未知のメディアの場合は新規情報として登録されるが、すでに情報があるメディアに対してAUTOSTRATEGYが実行された場合は、最新の情報に書き換えられる。


その他、補足的なこととして、


補足1 AUTOSTRATEGY 実行中はLEDがイエロー→グリーン→オレンジと交互に点灯する。
補足2 AUTOSTRATEGY で作成された情報は PlexToolsProfessional で確認できる。
補足3 2,4,8倍対応のDVD±Rメディアにしか使えない。(今後のファームアップで変わるかも?)


だそうです。
ということは、事前にメディアをチェックして、ドライブが元々持っていたメディアの情報と(ほとんど)同じ場合は、AUTOSTRATEGYは機能しないってことでいいんでしょうか?(いまいち分かりにくい部分があるのですが) ま、この辺は純正のPX-716A が発売されればあきらかになってくるとは思いますが。

何枚か焼いて気がついたことは、例えばSmartbuy 8倍速DVD-Rメディア(ProdiscF01)に8倍速焼きしたときは、焼く前にLEDがイエロー→グリーン→オレンジと交互に点灯する状態がしばらく続きましたが、焼き完了後AUTOSTRATEGYデータベースをチェックしたところ、「ProdiscF01」は登録されてませんでした。この場合、AUTOSTRATEGYを実行したが、ドライブ内部に持っているProdiscF01のデータベースで焼いて問題なさそうだ、ということになったので、AUTOSTRATEGYデータベースに登録されなかった、ってことですかね?(間違っていたらすいません)



AUTOSTRATEGY データベースに登録されなかったメディア
ID メディア種類
YUDEN000T02 8倍速DVD+Rメディア
RICOHJPNR02
RITEKR03
MXL RG03 8倍速DVD-Rメディア
SONY08D1
ProdiscF01
YUDEN000T01 4倍速DVD+Rメディア
TYG01 4倍速DVD-Rメディア
MXL RG02
UTJR001001
RITEKG04
BeAll G40001
PRINCO
OPTODISCR004
POSG04


今回AUTOSTRATEGY データベースに登録されたメディア
TMI001.2 は、実際のIDは TMI001.2003 です。






以下は、太陽誘電8倍速DVD-Rメディア(TYG02)の50枚スピンドル品を使用したときの結果です。
(50枚スピンドルの上から順にメディアを取っていったので、メディア自体に極端なロット差はないかと思います)

使用したメディア
太陽誘電 8倍速DVD-Rメディア
ID : TYG02


太陽誘電8倍速DVD-Rメディア 8倍速書き込み AUTOSTRATEGY ON
(AUTOSTRATEGYデータベースを一旦全部削除して、1回目の書き込み)
普段からNero CD-DVD Speed を使っている人が見ると、このグラフで 12分54秒 というのはありえない、ということになると思いますが、
AUTOSTRATEGY の所要時間が約4分24秒! (ストップウォッチによる計測) のためこんなことになってます。



太陽誘電8倍速DVD-Rメディア 8倍速書き込み AUTOSTRATEGY ON
(同メディアで、2回目の書き込み)
一度AUTOSTRATEGYに登録されると2回目からは大分速くなるみたいです。
かかった時間は 8分34秒




太陽誘電8倍速DVD-Rメディア 8倍速書き込み AUTOSTRATEGY OFF
AUTOSTRATEGY OFFでは、根本的に焼きが変わってました。(CAV領域が、あまりギザギザにならない)
→何度か試しましたが、TYG02ではAUTOSTRATEGY ON-OFFで確かに焼き方式が微妙に違ってます。



で、記録品位的にはどうか?ということになりますが、なんとAUTOSTRATEGYを有効にしたほうが悪いということになってしまいました。
たまたまかとも思い、同じことをもう一度やりましたが、確かにAUTOSTRATEGY OFFの方が結果がいいです。(それもあきらかに)
以下、すべてPX-716Aでの測定結果です。


※DVM-DM16FBS にはPlexToolsProfessional は付属されていません。ご注意を。

AUTOSTRATEGY ON の場合 (2回目に焼いたディスク)
※TAのグラフは、上から内周、中周、外周。
AUTOSTRATEGY OFF の場合
※TAのグラフは、上から内周、中周、外周。


どうも変な気がしますが、この辺は純正版PX-716Aで再度試してみます。




■Q-Check TA Test

その他いつも調べていることは純正PX-716Aで調べるとして、今回は新機能の Q-Check TA Test を中心に調べてみます。
暁のラブレターは、残念ながら今回もNGでした。残念!



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