■台湾激安メディアをVariRecでこんがり焼く

今回、DVDメディアにも VariRec が可能になっているので、台湾メディアへ有効活用できないか?ということであれこれと試してみるコーナーです。
国産メディアなら、通常の焼き方で問題なく綺麗に焼ける場合がほとんどなので、あえてVariRecを使おうとは思いませんが、


台湾系激安メディアにまともに焼けないときは、VariRecを使うことで、
それなりに焼いてくれることがあるのではないか?


ということで、質のよくないメディア を使って実際に試してみることにします。


用意したのは、SuperXの4倍速DVD-Rメディア。
10枚スピンドル品です。
ID : PRINCO




■まずは普通に焼いてみる

容量約4.36GBのDVD-Videoデータを用意し、ファームウェア1.00のPX-712A + nero 6.3.1.6 の組み合わせで、まずは普通に4倍速書き込みします。書き込み完了後、早速初期型PS2での再生を試みますが、これがマウントすら不可!
かなり状態の悪い焼きのようです。


とりあえず、KProbe + 165Hで測定。
KProbe + 165Hを使っている人なら分かると思いますが、この結果ではまるでだめです。



こういう状況こそ、VariRec実験にうってつけ!ということで、10枚スピンドルの中からさらに2枚取り出し、今度はVariRecの設定をして、同じくファームウェア1.00のPX-712A + nero 6.3.1.6 の組み合わせで4倍速書き込みしました。

 2枚目は、VariRec +2 (ストラテジはデフォルト)
 3枚目は、VariRec -2 (ストラテジはデフォルト)


です。

VariRecの設定はこんな感じで(-2の場合)

これで3枚のディスクが焼きあがりましたが、初期型PS2での再生結果は以下の通り。
可能性として、VariRecがいい方向に作用している、、ということは十分に考えられそうです。


デフォルト設定 VariRec +2 VariRec -2
初期型PS2での再生 マウントできない マウントできない 最後まで再生可能




■付属のPlexTools Professional で測定

そうなると、なんらかのデータがほしいので、付属のPlexTools Professional で測定してみます。
ところが、 VariRec +2 のは、PlexToolsで測定できない(いきなり測定エラーになってしまう)ので、VariRec +2 の代わりに、VariRec +1 で焼き直しました。(これも初期型PS2で再生不可)

さて測定結果ですが、以下のようになりました。


VariRec +1 (ストラテジはデフォルト) ※初期型PS2でマウント不可
Beta/Jitter Test (赤がBetaで、青がJItter)
PI/PO Test
エラーはかなり多め。
Beta/Jitter Test では、外周でエラーとなってしまい、最後まで測定できていません。






VariRecを使用しない、ノーマル焼き ※初期型PS2でマウント不可
Beta/Jitter Test (赤がBetaで、青がJItter)
PI/PO Test
これもエラー多め。よくないです。






VariRec -2 (ストラテジはデフォルト) ※初期型PS2で再生良好
Beta/Jitter Test (赤がBetaで、青がJItter)
PI/PO Test
ところが、VariRec -2 だと、かなり状態がよくなりました。
Betaのグラフは(序盤少し高めですが)ほぼ±0付近で推移。エラーも比較的低めです。
本来、デフォルトでこの状態になって欲しいところですが、台湾系激安メディアなので、
致しかたない、といたっところでしょうか?


現象としては非常に面白いです。ハズレPRINCOの蘇生が可能!?(笑)
もし台湾系激安メディアを買ってきてうまく焼けないときは、PX-712AでBeta測定をして、その結果からVariRecを設定してみるといいかもしれません。
今回試したPRINCOメディアの場合、デフォルト設定だとレーザーパワーが強すぎたようです。

※注意点
PRINCOメディアだと必ずこういう結果になる、ということではないかと思います。(メディア自体の品質の個体差もありそうなので)
この辺は試行錯誤が必要なので、興味がある人はいろいろ試して見ましょう!
また、ファームウェアのバージョンにも左右されるかと思います。(今回試したときのファームウェアは1.00)





■念のため再確認

同じSuperX(PRINCO) 4倍速DVD-Rメディアを使用し、VariRec +1 と、VariRec -2 で、それぞれ1枚ずつ、さらにVariRecを使用しない設定で1枚焼きます。

時間的な関係でエラー測定は省略しますが、PS2での再生は以下のとおり。
場合によっては、VariRecをうまく使うことで、激安メディアでもそれなりに使えそうな感じです。
普通はドライブのほうで(勝手に)適切に焼いてくれると思いますが、ま、推奨外メディアなので・・・


デフォルト設定 VariRec +1 VariRec -2
初期型PS2での再生 マウントできない マウントできない 最後まで再生可能


2回試して、2回ともおなじ結果が得られているので、それなりに信頼性があるデータだとは思います。








■追加 (おまけ)

VariRecはマイナス方向に設定したほうがよさそうなので (注:今回使用したメディアの場合) マイナス方向の最大設定である -4 で試し焼きしてみました。
メディアは同じく10枚スピンドルの 4倍速SuperX (ID : PRINCO) です。

結果は、初期型PS2での再生は最後まで良好。測定結果も問題なさそうです。


VariRec -4 (ストラテジはデフォルト) ※初期型PS2で再生良好
Beta/Jitter Test (赤がBetaで、青がJItter)
PI/PO Test
エラー的には全然問題ありません。
PRINCOには、あまりレーザーあてすぎないほうがいいみたいです(笑)







100MB無料ホームページ可愛いサーバロリポップClick Here!