■BenQ DW1600
-2004年7月11日更新-
少し前にPLEXTORの12倍速ドライブが出たばかりですが、早くもMAX 16倍速対応のドライブが発売されました。単に速度が16倍速になった、、というだけならあまり物欲は湧かないところですが、
●
Nero CD-DVD Speed でJitter計測が可能
●
各種+系メディアのROM化自由自在
●
DVD+R DL対応
ということでめでたく購入。
気になることを調べてみたいと思います。
(国内販売で) 16倍速一番乗りはBenQ
もはや、Acer 1208A のときのイメージはありません。
検証時環境 (New Window!)
- 公式ページ -
※注意点1
このページでの検証では、(断りがない限りは)ROM化する設定で書き込んでいますが、ROM化する設定で書き込んだディスクでも、Nero CD-DVD Speed 3.12 + DW1600では
ROM化されていない状態で認識
されます。
(Nero CD-DVD Speed 3.12 の仕様)
この辺はNero CD-DVD Speed のバージョンによって違ってきます。
※注意点2
DW1600は Nero CD-DVD Speed の 「Disc Quality Test」 で動作するドライブですが、動作する条件は意外にシビアかもしれません。うまく動かないときは、USB2.0等に変換せずにIDE接続して、IDE周りはOS標準の設定にするといいかと思います。
■ROM化自由自在
日立版のGSA-4120Bなんかは、DVD+R DL書き込み時はBookTypeが強制的にDVD-ROMになり、DVD+Rメディア、DVD+RWについてはROM化は出来ませんが、BenQ DW1600 の場合は
DVD+Rメディア
DVD+RWメディア
DVD+R DLメディア
について個別にROM化の設定をすることが可能。さらにDVD+RWメディアについてはいつでもBookTypeを変更できます。
DW1600のROM化について可能なことをまとめると以下の通り。
(BenQ Book Type Management を使用した場合)
DVD+Rメディア
→
書き込み時にBookType選択可能 (DVD+R or DVD-ROM)
DVD+RWメディア
→
書き込み時にBookType選択可能 (DVD+RW or DVD-ROM)
DVD+R DLメディア
→
書き込み時にBookType選択可能 (DVD+R DL or DVD-ROM)
記録済みDVD+RWメディア
→
BookTypeをいつでも変更可能 (DVD+RW or DVD-ROM)
※ROM化ツールはリテールパッケージ品に同梱されていますが、
BenQのホームページ
で最新版がダウンロードできます。
操作も簡単で、視覚的に理解できると思います。
例えば、↑の設定の場合は DVD+Rメディア、DVD+RWメディア、DVD+R DLメディアともに書き込み時のBookTypeは 「DVD-ROM」 です。
(一度好みのBookTypeに設定すれば、Book Type Management は起動不要)
ROM化というと
いろいろ事情がある関係で
あまり公にしないケースが多いですが、
BenQ DW1600はパッケージにROM化可能なことを記述して、それを売り
にしています。
各種+系メディアのROM化の設定を個別に出来るのも便利。ROM化を重視する場合は、BenQは要注目です。
■Nero CD-DVD Speed でJitter計測可能
Nero CD-DVD Speed でJitter計測が可能なドライブはあまりありませんが、
→対応表
PHILIPSチップ限定?
このドライブはそれが可能です。
事前に PX-712A (Firm 1.03) + 太陽誘電8倍速DVD+Rメディアで12倍速焼きしておいたディスクがあるので、それを使って計測してみます。
Nero CD-DVD Speed 3.12 での Disc Quality Test (BenQ DW1600使用)
とろあえず、こんな感じになりました。速度は4倍速指定ですが、実際にはかなり時間がかかります。
→グラフでは速度が 1.12x となっていますが、測定中速度が変動するときがあります。(大体0.7〜1.5倍速の間くらい)
これだけ見てもいまいちピンとこないところもあるので、同ディスクを他の条件でも計測してみました。
Nero CD-DVD Speed 3.12 での Disc Quality Test (BenQ DW822A使用)
PIエラー、JitterともにDW1600より悪いです。
Jitterのグラフの(傾向の)違いについては、なんとも判断が難しいところ。
PlexToolsProfessional 2.14 + PX-712A (Firm1.03) Beta /Jitter Test (8ECC)
PlexToolsProfessional 2.14 + PX-712A (Firm1.03) PI/PO Test (8ECC)
エラーの傾向はなんとなく同じ?
KProbe 2.2.2 + SONY DRU-700A (SOHW-812S改)
エラーの出方は、やはり測定条件によって多少なりとも違います。
DRU-700Aの場合は、6x-12xCAVエリアと、12xCLVエリアでかなりクッキリと差が出たグラフになりました。
DW1600 + Nero CD-DVD Speed のDisc Quality Testは結構よさそうに思いますが、速度を最大にしても計測するのに時間がかかります。KProbe + LITE-ON DVD-ROMドライブでの測定に慣れると、ちょっとつらく感じるかもしれません。
■2層焼きを試してみる
発売前は初期ファームでは2層焼きできる、できない、といった感じで情報が混乱していましたが、購入後すぐにファームをB5F9にした状態で確認したところでは2層焼きはできるようになっています。
書き込み条件は、
○
ライティングソフトは付属のSonic RecordNow! v7.10
○
用意したファイルは約7.94GBのDVD-Video用ファイル
○
メディアは三菱化学の2.4倍速対応DVD+R DLメディア DTR85N1
書き込み自体は特にトラブルもなく、正常終了しました。
書き込み後のディスク情報 (DVDINFOPro 2.55 + DRU-700A)
Implementation id に 「Prassi」 の文字が出るかと思いましたが、「Implementation id」 自体が出現しませんでした。
(DW1600、GSA-4120B、DVR-106Dで調べても同等の結果)
→ROM化しない設定で DW1600 + Sonic RecordNow! v7.10 の組み合わせでDL焼きもしてみましたが、同じく 「Implementation id」 が出現しませんでした。
とりあえず、ROM化自体はできています。
各種ソフトでの計測結果
PlexToolsProfessional ではレイヤ切り替え付近で少しエラー多目ですが、全体的にはまぁまぁ(かなり?)いい結果にみえます。
PlexToolsProfessional 2.14 + PX-712A (Firm1.03) Beta /Jitter Test (8ECC)
PlexToolsProfessional 2.14 + PX-712A (Firm1.03) PI/PO Test (8ECC)
SONY DRU-700A (SOHW-812S改) + KProbe 2.2.2
Nero CD-DVD Speed 3.12 での Disc Quality Test (BenQ DW1600使用)
PIエラー、Jitterともにかなり低め。
Nero CD-DVD Speed 3.12 + BenQ DW1600
Nero CD Speed Test results General Information Operating System Windows 2000 Drive BENQ DVD DL DW1600 Firmware Version B5F9 Serial Number Disc DVD+R DL Capacity 7.94 GB Transfer Rate Start 3.34x End 8.05x Average 6.03x Type CAV Seek Times Random 102 ms 1/3 117 ms Full 174 ms CPU Usage 1X 10 % 2X 20 % 4X 86 % 8X n/a Interface Burst Rate 19109 KB/sec Spin Up/Down Times Spin Up Time 5.37 sec Spin Down Time 2.14 sec Load/Eject Times Load Time 1.35 sec Eject Time 1.87 sec Recognition Time 10.78 sec Log Time Elapsed Action [08:42:56] 転送レートテストの開始 [09:00:54] 転送速度:3-8 X CAV (6.03 X 平均) [09:00:54] 経過時間: 17:58 [09:00:54] シーク時間テストの開始 [09:01:05] Random シーク: 102 ms [09:01:16] 1/3 シーク: 117 ms [09:01:34] Full シーク: 174 ms [09:01:34] 経過時間: 0:40 [09:01:34] CPU利用率テストの開始 [09:01:49] 次のCPU利用率 1X: 10 % [09:02:04] 次のCPU利用率 2X: 20 % [09:02:22] 次のCPU利用率 4X: 86 % [09:02:57] 次のCPU利用率 8X: n/a [09:02:57] 経過時間: 1:23 [09:02:57] バーストレートテストの開始 [09:02:59] インターフェースバーストレート: 19 MB/sec (19109 KB/sec) [09:02:59] 経過時間: 0:02 [09:02:59] スピンアップ/ダウンテストの開始 [09:03:06] スピンアップ時間: 5.37 seconds [09:03:19] スピンダウン時間: 2.14 seconds [09:03:19] 経過時間: 0:20 [09:03:19] ロード/イジェクトテストの開始 [09:03:21] イジェクト時間: 1.87 seconds [09:03:22] ロード時間: 1.35 seconds [09:03:33] 認識時間: 10.78 seconds [09:03:33] 経過時間: 0:14
Nero CD-DVD Speed 3.12 + TOSHIBA SD-M1712
中央付近で乱れていますが、DVD-ROMディスクとして読んでいるため、致しかたないところもあります。
ということで、全体的にいい感じです。これはなかなかいいのでは?と思いましたが、
初期型PlayStation2でDVD-Videoディスクとして認識しません!!
でした。(ToT)
※PC用ドライブでは再生可能です
これでは使えない、と言いたいところですが、どうもライティングソフトの問題のような気がするので、nero 6.3.1.17で新たに試してみることにします。
しかし、なぜPS2では再生できなかったのか・・・?
一応設定で気をつけたのは↓のところ。他には重要な設定はなさそうですが。
nero 6.3.1.17 で追加検証
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