■PLEXTOR PX-712A (並行輸入英語パッケージ版)

2004年5月10日〜14日くらいに販売開始か?と言われているPLEXTORのMAX 12倍速記録型DVDドライブ PX-712A ですが、5月7日に並行輸入の英語パッケージモデルがいち早く登場しました。

保証なしで約2万6千円と、買うのに勇気がある販売形態ですが、迷った末に結局購入。
早速気になることを調べてみましょう。


PX-712A
英語パッケージモデルのPX-712A
付属ソフトもroxio系と、国内販売パッケージ版と違うところがあります。


とりあえず、買う前にTLAをさりげなくチェックしときましょう(笑)
TLAは、全角フォントの #0000


うれしいことに、MADE IN JAPAN でした。


その他、他のソフトでの認識、検証時PC環境等は、こちら クリック。(New Window!)




■暁のラブレターの書き込み時、問題発生するか?

PX-712Aの発売前、一番気になっていたのは実はこれでした。
(PX-708Aは好みのドライブですが、この問題が唯一の不満点)
そこで、一番初めに暁のラブレターを焼いて測定してみます。

この件について知らない人は、こちら を参照。

条件等は、
○読み書きともPX-712A (Firm 1.00) で、ソフトは付属のPlexTools Professional 2.12 (1st1セッションのみ)
○メディアは太陽誘電32倍速CD-Rで、速度は読み書きとも4倍速。
○グラフの見方は、こちら を参照。



PlexTools Professional 2.12 + PREMIUM-U (Firm1.05) での計測結果


PlexTools Professional 2.12 + PX-712A (Firm 1.00) での計測結果


ということで、残念ながら問題が発生してしまいました。
(正常に書き込めるかどうかは、実はかなり早い段階で決まっていました が)
先になりそうですが、次期SANYOチップに期待しましょう。

エラーチェック的には、PREMIUMとPX-712Aでほぼ同じ結果になっているので、(PX-712Aは)PREMIUMの代わりとしても使えそうに思います。




■PX-712A + PlexTools Professional の、DVDメディアエラーチェックについて

MAX 12倍速、ということが(一般的には)最大のセールスポイントのように感じますが、個人的にはエラーチェックができる!ということの方が魅力に感じます。
正直、12倍速という速度が出る点については、あまり魅力は感じてないです。

PX-712Aのエラーチェックソフトは、UM Doctor Pro.II のようにシェアではなく、付属のPlexTools Professional を使用するとで可能。PX-712Aを買えば付属のソフトで手軽にエラーチェックが可能になります。(英語パッケージ、日本語パッケージ共に)
しかも、PI/POだけでなく、Focus Error/Tracking Errorや、Beta/Jiterも計測可能と、性能的にも期待が持てそうです。

ここでは、「実際の使い勝手や性能的にはどうか?」 ということで、KProbeやUM Doctor Pro.II のグラフと比較してみます。

※余談ですが、将来的には、Nero CD-DVD Speed でもできるようになるそう です。(2004年5月9日時点での情報)
※PlexTools Professional で計測するときの設定は こちら (New Window!)




比較的、品質のよくないメディア の場合
(秋葉のメディア系ショップで激安販売されていたもの)
All-Ways 4倍速DVD-Rメディア
ID : OPTODISCR004
ブランクメディアの FE/TE Test 結果
(青がTEで、赤がFE)
PlexTools Professional の判定では、問題ありの結果。


以下の6枚のグラフは、上記のメディアに、PX-704A (Firm 1.01) + nero 6.3.1.10で4倍速書き込みをして測定した結果です。(用意したデータは、約4.36GBのDVD-Videoデータ)
※初期型PS2では外周部が再生不可

PI/PO Test
PlexTools Professionai 2.12 + PX-712A


Beta/Jitter Test (8ECC)
PlexTools Professionai 2.12 + PX-712A
(青がJitterで、赤がBeta)


UM Doctor Pro.II + DD0203 (8ECC)
※計測が途中で強制終了してしまっています


KProbe 2.1.0 + HD-165H (PI/PO = 8/1 ECC)


KProbe 2.1.0 + HD-165H (PI/PO = 1/1 ECC)


KProbe 2.1.0 + SOHW-812S (PI/PO = 8/1 ECC)







比較的、品質のいいメディアの場合
太陽誘電 4倍速DVD-Rメディア
ID : TYG01
ブランクメディアの FE/TE Test 結果
(青がTEで、赤がFE)
PlexTools Professional の判定では、問題なしの結果。
All-Ways (OPTODISC) と比べると、あきらかにいい結果です。


以下の6枚のグラフは、上記のメディアに、PX-712A (Firm 1.00) + nero 6.3.1.10で4倍速書き込みをして測定した結果です。(用意したデータは、約4.36GBのDVD-Videoデータ)
※初期型PS2で再生良好

PI/PO Test
PlexTools Professionai 2.12 + PX-712A


Beta/Jitter Test (8ECC)
PlexTools Professionai 2.12 + PX-712A
(青がJitterで、赤がBeta)


UM Doctor Pro.II + DD0203 (8ECC)


KProbe 2.1.0 + HD-165H (PI/PO = 8/1 ECC)


KProbe 2.1.0 + HD-165H (PI/PO = 1/1 ECC)


KProbe 2.1.0 + SOHW-812S (PI/PO = 8/1 ECC)





Jitter のグラフがかなり振動している気がするので、プレスDVD-ROMで計測してみました。
使用したのは、あいかぎDVD EDITION


PI/PO Test
PlexTools Professionai 2.12 + PX-712A
Beta/Jitter Test (8ECC)
PlexTools Professionai 2.12 + PX-712A
プレスDVD-ROMでもJitterはかなり振動しているので、これでいいみたいです。


(試した枚数は少ないですが)グラフの傾向は、PlexTools Professional、KProbeでちょっと違うところも出てきてます。
→この手のソフトは、できるだけ複数使用したほうがいいかと思うので、今後はPlexTools Professional と、KProbeで測定する予定。(時間があれば、UM Doctor Pro.II も)

PlexTools Professional の PI/PO Beta/Jitter FE/TE は、いずれも使えそうに感じますが、使いづらいと感じるのは時間がかかることで、PI/PO、Beta/Jitter はDVDディスク1枚あたり約30分かかります。
(業務用のチェッカーは、等速読みのため測定に1時間かかると聞きますが) KProbeの高速測定に慣れると、少し遅く感じてしまうのもまた事実・・・
※FE/TE だけは4倍速CLV読みのようで、計測時間は約15分です

4倍速CLV読みができるとうれしいのですが、それって難しいんでしょうか?
ま、メーカー側で2倍速に設定しているということは、それがベスト、ということで。



※注:ここにある測定データはほんの一例なので、この辺に興味のある人はぜひ自分で試してみましょう!




■PlexTools Professional での認識と対応について

非常に高性能なユーティリティ、PlexTools Professional での対応状況ですが、ドライブに付属しているだけあってフル対応しています。

※英語パッケージ品ですが、日本語Windows環境にインストールすると、勝手に日本語になります


シリアルナンバーはかなり若い数値でした。(今回はシリアルもさらしておきます)



1stセッションのみ有効、ATIP OFF 等の機能も使用可能。



VariRecの設定画面。かなりマニアックに設定できます。



DVDメディアでもVariRecが可能。



GigaRecの設定画面。(太陽誘電48倍速700MBメディアマウント時)
既報のとおり、1.4x は使用不可。



DVD-RAM以外はフル対応。Offset値は、PX-708と同じです。



MAX 12倍速以外に、6倍速フルCLV書き込みが可能!
しかも、一部の4倍速メディアにも、6倍速フルCLV書き込みができるようになってます。



RiTEK 4倍速ブランクDVD-Rメディアの情報。
1倍速書き込みは今回サポート外になってます。


PX-708Aには PlexTools Professional が付属されていなかったので、ドライブの性能をフルに発揮できませんでしたが、今回は(国内版も)PlexTools Professional が付属しているので、ドライブの性能をフルに発揮できます。




■その他の検証


DVD関連のベンチマーク (New Window!)
CD関連のベンチマーク (New Window!)
台湾激安メディアをVariRecでこんがり焼く (New Window!)


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続きは、国内版のPX-712Aで検証します。







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